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読書記録です。
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2008.03.25 Tue
2007年12月10日発行  水声社  2500円



人生の折り返し地点に立った女性が、これからどう生きていこうか思案し、自分と向き合ったひと夏の物語です。
四人の子どもの母である45歳のケイト・ブラウンは三年前の冬、当時16歳の一番末の息子から「ぼくのことはほっといて。お母さんのせいで息が詰まりそうだ」と食ってかかられました。ケイトは子どもに対して支配的な母親ではありませんでした。家族の面倒をみ、心を配り、長いあいだ尽くしてきました。子どもたちはそんな母親のことを更年期の女性として扱うようになり、ケイト自身は自分のことを、健康な鳥につつき殺されそうになっている傷ついた鳥か、残忍な子ども達に苛められている動物のようだと、思うようになっていました。ケイトが45歳のその夏は、夫にも子どもそれどれに夏の予定がありました。夫の友人から通訳の仕事を頼まれたケイトは夏のあいだ自宅を貸すことを決め、結婚して以来始めてミセス・ブラウンとしてではなくケイト・ブラウンとしてひとりで世のなかに足を踏み出しました。

ずっしりと中身の詰まった、とても読み応えのある物語でした。

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2008.02.23 Sat
1970年初版 2007年11月25日新装版発行 晶文社 2100円




ドリス・レッシングは2007年にノーベル文学賞を受賞したイギリスの作家です。新聞に書評が載っていたので読んでみました。『草は歌っている』はドリス・レッシングの処女作で、1950年に出版された南アフリカが舞台の作品です。
メアリー・ターナーという白人女性が使用人の黒人男性によって殺害されたところから、物語は始まります。最初はあまり面白くなかったんですが、以前読んだドリス・レッシングの『夕映えの道』が凄く良かったので読み続けました。
殺されたメアリー・ターナーの生い立ちに物語が切り替わったころから、急に興味が沸いてきて、そこから最後まではぐいぐい引き込まれて読みました。南アフリカの田舎で育ったメアリーは、16歳で学校を卒業すると、街の会社に就職しました。仕事をそつなくこなし、友人も大勢いて楽しく過ごすうちに、いつしかメアリーは三十歳を迎えました。たまたま聴いてしまった友人達の自分意対する手厳しい評価から、メアリーは結婚相手を探しはじめました。そんなときにメアリーの前に現れたのが、田舎で農場を営んでいるディック・ターナーという男性でした。ディック・ターナーと結婚したメアリーは、田舎が大嫌いだったのにも関わらず、周りになにもない田舎の貧しい農園で生活することになってしまいました。
『夕映えの道』もそうでしたが、この作品も女性の深い孤独を描いた作品です。舞台は六十年以上も前のアフリカですが、女性の気持ちや、夫婦間に生じるずれには時代も国も関係なく、共感できます。「結婚した二人の人間が、それぞれの心の奥底で歪曲し誤解しあい、めいめいが必要とする方法で、彼らの生活の型にあわせたやり方で、お互いを惨めにしているといった似合いの夫婦が無数にいる」「結婚とは落ち着く先は、二人で耐えていく孤独である」という表現などは、ドリス・レッシングがこの作品を書いたとき30歳になっていなかったことを考えると、本当にすごいなあ、と思います。
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