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読書記録です。
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2009.04.20 Mon
1996年12月20日発行 扶桑社  600円

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ドイル夫妻は、結婚25周年を迎えます。
ドイル家の家族を初めとして、ドイル夫妻の銀婚式に集うそれぞれの人間にスポットを当て各章で一人ずつ取り上げています。
ドイル家には、家族に起きた外聞の悪い出来事は話題にせず、外には決して漏らさない、という暗黙のルールがあります。
人がそれぞれ抱えていながら口にしない思惑を巧みに描いた小説です。
ドイル家の次女へレンと、銀婚式を執り行うハーリー神父を描いた章が特に印象に残りました。
21歳のヘレンは修道女見習いです。
非常に短絡的な考え方のヘレンは他人の役に立ちたいと願いながらも、突飛な行動に走ります。
ハーリー神父の姉の息子グレゴリーは、親の自慢の息子ながら、ひき逃げをしてハーリー神父の元へ逃げ込んで来ます。
日本にもこういう家族はいるし、ヘレンのような女の子や、好青年に見えながら責任を取らないグレゴリーのような若者もけっこう居るんじゃないだろうかと思います。
アイルランドとイギリスが舞台になっていますが、登場人物がとても身近に感じられました。

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2009.04.07 Tue
1997年5月30日発行  扶桑社  各686円

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二人の女性の10歳から30歳までを描いた物語です。

三人称の小説を読んでいると視点移動の不自然さが気になることがありますが、メイブ・ビンチー作品は視点の移動がスムーズなので読みやすく、それぞれの登場人物の気持ちがとてもよくわかります。
『祈りのキャンドル』も読みながら、どんどんも小説のなかに引き込まれていきました。
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1940年、10歳のエリザベスは、空襲が始まりそうなロンドンから母の友人がいるアイルランドの田舎町へ一人で疎開することになった。
一人っ子でおとなしいエリザベスが暮らすことになったのは、子どもが6人もいるにぎやかなオコナー家だった。
オコナー家の子どもたちのなかには、アシュリーンというエリザベスと同じ年の少女がいた。
物怖じしないアシュリーンは、すぐにエリザベスの親友になった。
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6人の子どものお母さんアイリーンは思いやりにあふれたすてきな女性です。
エリザベスは日本人にも感情移入しすいとてもシャイな少女です。
ふだん翻訳本を読まない方でも充分に楽しんで読める小説だと思います。
登場人物に大酒のみの男性が多いのはお国柄です。
2009.04.01 Wed
2006年4月30日発行  扶桑社  各621円
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テレビドラマにも良くあるような大学生の恋愛群像劇ですが、家族や周辺の人物がきっちりと描かれているので、物語に奥行きが感じられます。
主人公のベニーは大柄なぱっとしない容姿ながらユーモアがあって性格が良い女の子で、ブリジット・ジョーンズに少し似ています。
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1949年、ダブリン近郊のノックグレン村にあるホーガン紳士服店のひとり娘ベニーは、両親に10歳の誕生パーティーを開いてもらった。
楽しみにしていたピンクのベルベットのドレスはプレゼントしてもらえなかったベニーだったが、母に無理強いされて招待した孤児のイヴ・マローンとはそれ以降無二の親友になった。
18歳になったベニーは自宅からダブリン大学にバス通学することになり、イヴは秘書になる勉強をするためにダブリンの修道院で暮らすことになった。
ダブリン大学の入学式の日に起きたオートバイ事故に巻き込まれたベニーとイヴは、それをきっかけに美しい娘ナンとジャックというハンサムな青年と知り合いになった。
ナンもジャックも、ベニーと同じダヴリン大学の一年生だった。
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欧米の人は家族同士でハグしあったりするのが当たり前なのかと思っていましたが、メイブ・ビンチーの小説には感情をあまり表に出して表現しない家族がよく登場します。
いつも周囲の人に気を使うベニーも日本人には理解しやすい性格です。
同じ島国なのでアイルランド人と日本人にはどこか似通ったところがあって、それでメイブ・ビンチーの小説にすんなり入り込めるのかもしれないですね。
2009.03.26 Thu
1998年5月25日発行 青山出版社 1700円

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メイヴ・ビンチーは登場人物の個性を書き分けるのがとても上手な作家です。
バスの車中のようすと週末だけで、8人の人間の性格と人生をくっきり浮かび上がるように描き出してみせます。

週末ごとにダブリンを出発するライラック色の小型バスには、いつも同じ顔ぶれの8人が乗っています。
バスに3時間近く揺られて彼らが向かうのはラスドーンという小さな町です。
バスに乗っている20代から50代の8人の男女は、毎週ラスドーンに帰省するそれぞれの事情があります。
ダブリンからラスドーンへ向かうバスの車中とそれぞれがラスドーンで過ごした週末のようすを、一章でひとりずつ取り上げて描いています。

どんな人にでもそれぞれの人生があることを、改めて認識させてくれる小説です。
メイヴ・ビンチーの小説は女性向けだと思いますが、これは男性にもお勧めです。
2009.03.25 Wed
2001年11月30日発行 扶桑社 各800円

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あとがきによると、著者名はメイヴ・ビンチーが正しいそうです。

女性の視点で描いた夫婦の物語です。
アイルランドの首都ダブリンが舞台の小説ですが、登場する女性の気持ちはとても良くわかります。
男女がお互いを理解し合うのは、どこの国でも同じように難しいですね。
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不動産会社でOLをしていたリアは、そこで知り合ったハンサムなダニー・リンチと結婚し、タラ通りに大きな屋敷に構え、二人の子どもにも恵まれた。
大きな家にはリアの家族や友人が絶えず訪れ、リアは慌しい生活のなかにも主婦としての幸せも感じていた。
ところが行きつけのレストランで、もう一人子どもが欲しいと口にしたリノの目の前で、夫のダニーはにわかに動揺しはじめ、リアが想像もしていなかったようなことを告白した。
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この後、リアはアメリカに住んでいるマリリンという女性と夏休みの2ヶ月間家を交換して生活することになります。
マリリンとリアは新しい環境のなかで、今までと違う自分を見つけます。

女性が目の前に立ちはだかった逆境を前向きに乗り越えていく物語は、メイヴ・ビンチーならではだと思います。
とても痛快な気持ちで読み終えました。


2009.03.16 Mon
1998年4月30日発行 扶桑社  各629円

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同じ出版社の本なのに何故名前が違うのか解せませんが、モーヴ・ビンキーとメイブ・ビンチーは同一人物です。

ダブリンのあまり環境が良くない地域にあるマウンテン・ビュー高校でイタリア語の夜間クラスが始まりました。
そこに集まった人々を各章で一人ずつ取り上げて描いた連作の短編のような趣きの長編小説です。
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もうじき49歳になるエイダン・ダンは、ライバルにマウンテン・ビュー高校の校長職を奪われた見返りとして、長年の夢だったイタリア語のイブニング・クラスを開く権利を勝ち得た。

シチリアの小さな村で静かに暮らしていたアイルランド人のノラ・オドナヒューは、村の人々からシニョーラと呼ばれていた。
シニョーラが恋人だったマリオを追って村にやって来たのは24歳のときだった。
マリオは村で許婚のイタリア女性と結婚したが、シニョーラはそのまま村に留まった。それから26年後、交通事故でマリオが他界したため、シニョーラはアイルランドへ戻ることにした。
26年ぶりにシニョーラが降り立ったのは、近代的な大都市へと様変わりしたダブリンだった。
家族とも疎遠になり、頼る人もいないダブリンで、シニョーラは自活の道を探るべくオープン・カフェのウエートレスに声をかけた。
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大都市ダブリンで一人ぼっちのシニョーラはどうするんだろう、と夢中になって読みました。
環境も年齢も様々な人々がイブニング・クラスでイタリア語を学び、全員でイタリアへ旅行する計画を立てます。
そんなイブニング・クラスで、それぞれがイタリア語以外にも何かを学んで行きます。

期待を裏切られることで心地よさが感じられる小説もありますが、モーヴ・ビンキーの良さは読者の期待を裏ぎらないことにあると思います。
こんなに夢中になって、本のページをめくったのは久しぶりでした。大満足です。
2009.03.10 Tue
2003年8月30日発行  扶桑社  1048円

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メイブ・ビンチー(1940~)はアイルランド人の女性作家です。
いつも利用している図書館のWEBサイトでは、モーヴ・ビンキー名でのほうがたくさんの著作が表示されました。

「幸せ」「奇跡」「天使」という言葉がタイトルにつく本にはどこか怪しげなイメージがあるのでなるべく避けるようにしていますが、これは面白かったです。
下の表紙のイラストにあるような女性は小説のなかに登場しません。
タイトルも装丁も良くないと思います。

『幸せを運ぶ料理店』は一言で言うと、アイルランド版『渡る世間は鬼ばかり』のような小説です。
キャシーとトムが立ち上げたケータリングサービスの店が機動に乗るまでの一年を、二人を取り巻く家族や恋人とのエピソードを交えて描いています。
登場人物のページには30人以上の人物が紹介されています。
これだけ登場人物が多いと、ふつうは誰が誰だかわからなくなってしまいがちですが、それぞれの個性がしっかり書き分けられているので、記憶力が悪い私でも混乱することなく読めました。

アイルランドという土地柄のせいもあるのか、登場人物が前向きでエネルギッシュです。
最近、鬱々とした小説ばかり読んでいたので、とても新鮮に感ました。

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