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読書記録です。
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2008.06.27 Fri
2001年2月25日発行 NHK出版  2300円

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ここ数年読んだ本のなかでもっとも衝撃的な内容のフィクションでした。
会話が各個で括られていない独特の文体で書かれていますが、そんなことは全く気にならず、ページをめくる手が止まりませんでした。
ジョゼ・サラマーゴはポルトガル人作家で、1998年にノーベル文学賞を受賞しています。

 

車を運転していた男性が突然、失明した。
ふつうの失明のように闇に包まれるのではなく、男性の視界は輝くような白一色でさえぎられた。この男性に近づいた人々も次々に失明していった。政府は失明した人々を隔離することした。失明した人々は、今は使われていない精神病院に強制的に収容され、そこで盲人だけの生活を送ることになった。ところが、その中で、眼科医の妻だけが失明していなかった。盲人になり、精神病院に送られてくる人は増え続け、精神病院のなかは武器を持った暴徒に支配されてしまう。

――誰でも知っているように、悪事はつねに人がもっとも簡単に出来ることだ――

本の中の文章ですが、極限状態に追い込まれた人々が、人間としてのプライドを失っていく様子が克明に描かれています。
本を読みながら映画を観ているようだと思ったところ、実際に映画化もされていて日本では2008年11月公開だそうです。

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2008.06.27 Fri
2005年7月10日発行  白水社 1600円
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子どもが主人公の短い物語です。
主人公の少年は父親と二人で、目の前に背の高い草むらがある家で暮らしています。
草むらの向こうには父が以前、働いていた大きな工場があります。その工場を解雇されて以来、父は定職につけず、親子は貧しい暮らしを強いられています。
少年の楽しみは、何キロも続く草むらのなかを歩くことです。ひとりで何時間も草むらのなかを歩きながら、少年はさまざまなことに思いを巡らします。

家は貧しく、父はモラルに欠ける人物で、友達もいない少年ですが、少年は満ち足りた気持ちで日々を過ごしています。
人が羨むようなものは何も持っていないこの少年を、本を読みながら私は羨ましいと思いました。
読んでいると、気持ちがシンと静まってきます。
幸せ、というと何か特別なものを手に入れたり、嬉しい出来事があったりと思いがちですが、何もない淡々とした日々のなかでも、心の有りようで満ち足りた日々を過ごせると、気づかせてくれます。
2008.06.27 Fri
2008年6月15日発行  文芸春秋 1426円



前作の(ツバメ記念日」と同じようなテイストの短編集です。
こっちを先に読んでいたら、これはこれで感動したんだろうと思いますが、二冊目ということで少し食傷気味です。全編、そんなに良い話にしなくてもいいんじゃないかと思いましたが、うーん、おそらく、そういうコンセプトで作られた短編集なんですよね。

「僕たちのミシシッピ・リバー」
小学5年生のカズヤにはトオルという親友がいる。
トオルは二学期から転校することが決まっていた。
夏休みの始めに、カズヤとトオルは自転車に乗って「ミシシッピ・リバー」をくだり海まで行こう、と約束した。
街に流れる川を、「ミシシッピ・リバー」と呼ぶことにしたのは、朝読書の時間にマーク・トウェインを読んだカズヤとトオル、二人だけの決め事だった。
「魔法使いの絵の具」
生まれ育った田舎で結婚し暮らしている"わたし"は、ラジオ体操の台の上で、幼馴染のフミちゃんの姿を見つけた。
地元の高校から東大に進学し銀行に就職したフミちゃんは、あか抜けた雰囲気で相変わらずきれいだった。ショッピングセンターで、再び顔を会わせたフミちゃんとカフェテリアに寄ったとき、夫から電話がかかってきた。地元に戻ってきたフミちゃんは詐欺まがいの投資の話を持ちかけ、お年寄りから金を巻きあげたりしているという話を聞いたと、夫は電話してきたのだった。



2008.06.17 Tue
2007年6月30日発行 毎日新聞社  1200円
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夜の街を徘徊する子どもたちに声をかけ、大勢の悩める子ども達の相談にも乗っている夜回り先生こと水谷修さんが、大人のために書いた本です。
イライラとした攻撃的な現代社会のなかで、家庭や学校が子どもたちにとって憩いの場になるように、大人は子どもに優しい言葉をかけてほしい。「国や県や市は、社会は何をしているんだ」と声を上げる前に、周りにいる子どもたちの様子を見て、暗い顔をしている子どもがいたら、「どうしたの?」と声をかけて欲しい、と水谷さんはこの本の中で訴えています。
人の生きる力は自己肯定感から生まれる。誰かに必要とされ、感謝されることのなかで生まれる。今の子どもたちは、誰かに必要とされているという肯定感を失っているので、子どもにいろいろな用事や仕事を頼んで、「ありがとう」と一こと言葉をかけるようにしてほしいとも、書いています。
水谷さんはまた、多くの親は自分が考える「未来の幸せ」のために、子どもの「今の幸せ」を押しつぶしているように見える。「今の幸せ」を子どもたちにあげ、「未来の幸せ」は子どもたち自身に考えさせ、作らせてあげませんか?と提案しています。

「子どもは、ただ生きていてくれさえすればいい。笑顔でいてくれれば、なおいい」という言葉を始め、子どもたちのそばで耳を傾けてきた著者の思いの深さと切実さが、至ることろから伝わって来る本です。
解りやすい言葉で書かれているので、是非、読んで欲しい一冊です。
2008.06.16 Mon

ウィルス駆除ソフトなんですけど、皆さん、何をお使いなんでしょう。
私は、何年も使えるというソースネクストウィルスセキュリティーZEROを使っていたんですが、エラーが出て、いろいろ試してみても改善されないので、最近ウィルスバスター2007の三ヵ月お試し版をダウンロードしてみたんですよ。
ところが、これが起動に時間がかかるし重いんですよ。
突然、アップロード画面になるのも気になります。
お試し期間が終わったら、別のお試しソフトか、フリーソフトを使ってみようと思います。
何が、いいのかなあ……

2008.06.12 Thu
1999年10月20日発行  ソニーマガジンズ 1400円
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「ささやかだけど忘れられないいくつかのこと」が良かったので、処女作の「娘たちのための狩りと釣りの手引き」も読んでみました。日本で出版されているメリッサ・バンク作品は、この2冊だけのようです。

これも短編集ですが、7編のうちの5編がジェーンという女性の10代から30代半ばまでの物語です。
「狩りと釣りの手引き」という表題は、「恋人を得るための狩りと釣りの手引き」という意味です。
短編ですが、登場人物の個性や人生が丁寧に描かれています。気転の利いた会話が印象的で、どの短編も上質の映画を見たあとのような心地言い余韻を心に残してくれます。
もし自分が小説を書くとしたら、こういう小説を書きたい、と思った恋愛小説です。

「きみのせじゃないよ」
その言葉に慰められたというように、わたしは頷いた。
そんなふうに考えたことは一度もなかったのだが。

アーチーのことが、兄の眼に映ったような老人に見えてしかたなかった。
そこでわたしは窓の外に目を向けた。

というように、心と態度のずれや、通常は見過ごしがちな心の動きが実直に描かれています。
自分の気持ちが重なるところがたくさんあって、何度も頷きながら読みました。

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