未分類日記画集短歌池澤夏樹池田晶子石牟礼 道子井上荒野打海文三垣谷美雨奥田英朗梶尾真治鎌田慧熊谷達也佐藤正午重松清篠田節子青来有一瀬尾まいこ高木 彬光高村薫津本陽辺見庸広瀬正町田康三浦しをん水谷修宮部みゆき山崎ナオコーラ山本幸久渡辺球「考える人」編集部ジョン・アーヴィングアリス・アダムズマーガレット・アトウッドヤン・アベリランス・アームストロングロナルド・アンソニージェニファー・イーガンケルテース・イムレリュドミラ・ウリツカヤマーガレット・エドソンキム・エドワーズフラナリー・オコナーポール・オースターイタロ・カルヴィーノジョイス・キャロル・オーツフィリップ・グランベールフィリップ・クロデールイーサン・ケイニンクラウス・コルドンジョゼ・サラマーゴシルヴィー・ジェルマンアーダルベルト・シュティフターベルンハルト ・シュリンクジョン・スタインベックスタンダールジョーダン・ソーネンブリックソルジェニーツィンエイミー・タンイヴァン・ツァンカルリディア・デイヴィスアイザック・ディネーセン ヨハンナ・ティデルドストエフスキートルストイジョアン・ハリスメリッサ・バンクメイブ・ビンチージャック・フィニイケン・フォレットファニー・フラッグレイ・ブラッドベリタナ ・フレンチリチャード・ブローティガンヘルマン・ヘッセカーレド・ホッセイニアンドレイ・マキーヌロン・マクラーティエリザベス・マクラッケンカーソン・マッカラーズユベール・マンガレリスティーヴン・ミルハウザーマーシャ・メヘラーンモームジェフリー・ユージェニスK・J・ラミンフィリップ・ロスロイス・ローリードリス・レッシングマイク・レズニックノンフィクション・エッセイ他ローリングス海外ミステリー南米の作家
読書記録です。
--.--.-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2009.02.26 Thu
1999年5月30日発行  820円 早川書房



ネピュラ賞、ヒューゴー賞を始めSFの名だたる賞を数多く受賞した小説です。
野生のゾウやライオンがアフリカから姿を消した2123年、キクユ族というアフリカの1部族がユートピアとして設立された小惑星キリンヤガへと移り住みました。
聖地にちなんで名付けられたキリンヤガで、伝統にのっとった生活を営むキクユ族には、幸せが約束されているはずでした。
変化を認めず新天地でもかたくなにキクユ族の伝統を守り抜こうとする老祈祷師コリバを主人公にした連作の短編集です。

『キリンヤガ』
さかごで生まれた赤ん坊をキクユ族の風習に従いハイエナの餌にしたところ、《保安局》からクレームあり、調査員の女性がキリンヤガを訪れた。
コリバは、決して譲歩してはいけないと、自分に反対する酋長や他の住民を説得する。

『空にふれた少女』
コリバの住まいにカマリという少女がやってきた。
怪我をしたハヤブサを治してもらいたいと頼むカリマに、コリバは治療の代償として掃除や雑用をさせることにした。
毎日コリバの住まいへ通うようになったカマリは、本を見つけ、文字を教えて欲しいとコリバに嘆願した。
「女は読むことを許されてない」とコリバが断ると、カリマはコリバの住まいにあるコンピューターから知識を得ようとした。

とても評判が良かったので読んでみましたが、期待しすぎたせいか、物足りなかったです。
必ずしも登場人物が答えを見つける必要はないけれども、作家が自分の考えをもって小説を書かなければ、強く胸に訴えるような物語にはならないのではないか、と思いました。
読者に結論を委ねているので、読後にもやもやした感じが残りました。

スポンサーサイト
2009.02.14 Sat
1993年9月30日発行  地の塩書房 1600円



北御門二郎訳の『愛あるところに神あり』があまりにも良かったので、この本はセブンアンドワイで購入しました。

『人は何で生きるか』『火の不始末は大火のもと』『愛あるところに神あり』『ニ老人』『イワンの馬鹿』『人にはたくさんの土地がいるか』『卵ほどの大きさの穀物』という6編が収録されています。

巻末の年表によると、五十代のトルストイは、「民衆とともに生き、人生のために有益な、しかも一般の民衆に理解されるものを、単純にわかり易く書こう」と決意し、民話を書き始めたそうです。

この本を読んだあとに、『復活』(中村白葉訳 河出書房新書)を読んだのですが、トルストイが『復活』のなかで謂わんとしているところは、みんなこの民話のなかで語られていると思いました。

『イワンの馬鹿』は、子どものころ読んだことがありましたが、殆ど印象に残っていませんでした。
北御門訳で読んで、初めてこういう話だったのか、と納得しました。

     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

『人は何で生きるか』
村はずれのお堂の陰で裸で凍えていた若い男を見つけた靴屋のセミヨンは、家に連れて帰りました。
セミヨンの家で一緒に暮らすことになったその男は実は天使でした。
天使は、神さまから「人のなかには何があるのか? 人に与えられていないものは何か? 人は何によって生きるか?」という問いの答えを見つけるようにと地上に使わされたのでした。

『火の不始末は大火のもと』
隣同士、仲良く暮らしていたイワンの家族とガウリーロの家族は、鶏の卵が無くなったことから、しだいに憎みあうようになり、裁判沙汰になり、終いには村の半分を焼失する大火事まで引き起こしてしまいます。

『愛あるところに神あり』
妻子を亡くしすっかり厭世的になってしまった靴屋のマルティンは、同郷の友人から進められた福音書を読むことで、ふたたび生きる希望を見出しました。
ある夜マルティンは、「お前のところを訪ねる」という神の声を聞きました。
翌日、仕事の傍ら、窓の外の往来を気にして眺めていたマルティンは、気の毒な老人に気がつき、声をかけました。

『ニ老人』
6篇のなかで、私が一番好きな物語です。

エリセイとエフュームという二人の老人は、長年の夢だったエルサレムへの巡礼に出かけました。
旅の途中、喉の渇きを覚えたエリセイは、エフュームに先に行くよう促し、ひとりで近くの農家に立ち寄りました。
ドアの外から声をかけても返事がないので帰ろうとしたとき、なかから呻き声が聞こえてきました。
エリセイがドアを開けると、家のなかには餓えてぐったりとした家族の姿がありました。
この一家にために何もしないのは、自分のなかのキリストを失うことになる、そんなことでは巡礼に行く意味がないと思ったエリセイは、見知らぬ家族のためにできるだけのことをして尽くます。
エリセイはその家族のために所持金のあらかたを使ってしまい、巡礼に行くのを諦めて、故郷へ引き返しました。

『イワンの馬鹿』
ある裕福な農家にセミヨン、タラス、イワンという3兄弟とマーシャという娘がいました。
足りることを知らないセミヨンとタラスは、二人だけで遺産を相続したいとイワンに話を持ちかけますが、イワンは快く承諾します。
そんな様子を見ていた老悪魔は、兄弟を仲たがいさせようと3人の小悪魔を送り込みました。
セミヨンとタラスは子悪魔の罠に易々とはまりました。
ところが、何も欲しがらない馬鹿のイワンに、子悪魔は手を焼いてしまいます。

『人にはたくさんの土地がいるか』
自分の暮らしに満足していたお百姓のパホームに悪魔がとりつき、序々により良い土地が手に入るようにと画策すると、パホームも次々と悪魔の誘いに乗って、より肥沃で広大な土地を求めるようになりました。
旅の商人からパシキールには肥沃な土地が有り余っていると聞いたパホームは、遠いパシキールにまでやってきました。
パシキール人の村長が、1日ぐるりと歩いたぶんだけの土地を譲ると請け合うと、翌日パホームは早朝から起きだして歩き始めました。
2009.02.04 Wed
2008年10月25日発行 実業之日本社  1600円



観光バスのバスガイドが主人公の山本幸久らしい明るく楽しい小説です。

山本幸久の小説のなかには、自分の仕事が好きな人が良く登場します。
会社員ですが、どこか職人気質なところがあります。
バスガイドの秀子も、お客さんに楽しんでもらえれるように自分なりにガイドの仕事を工夫し、楽しんでいるところがあります。
人の上に立つ仕事だったり、カッコイイ仕事でなくても、自分が憧れた職業でなくても、仕事を覚えて、精通し、その仕事が好きになる。
そういうふうに仕事をしている人はステキだなあ、と思います。

凹組のあの人も登場します。
Template by まるぼろらいと
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。