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読書記録です。
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2010.05.08 Sat
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「チャイルド44」の続編なので登場人物は同じだが、本書からでも読める。
前作と同様、息をもつかせぬストーリー展開なのはむろん、今回は家族の絆を築きあげていく物語でもあるので、女性には「「チャイルド44」よりこちらのほうがお勧め。

「チャイルド44」から三年。
レオは新たに創設された殺人課の責任者となり、前作でも登場したネステロフと秘密裏に殺人の捜査に当たっていた。
レオとライーサの夫婦関係は修復され、前作の最後で養子に迎えたゾーヤとエレナ姉妹と一緒に暮らしている。
4歳で養子になった妹のエレナはレオとライーサに心を許しているが、当時10歳になっていた姉のゾーヤはレオを受け入れようとしない。
そんななかかつて社会保安省に勤務していた二人の男があいついで自殺をとげた。
二人の男は7年前の教会司教ラーザリの逮捕に関与していた。
ラザーリの逮捕は、国家保安省時代のレオが初めて経験した逮捕劇でもあった。神学校の卒業生になりすまし教会に入り込んだレオは、ラザーリの妻アニーシャとも関係を結んだ。
そのアニーシャも夫とともに逮捕され、強制収容所送りになった。
三年前に釈放されアニーシャは、フラエラと名を変えヴォリと呼ばれるならず者の一団を率いるリーダーへと変貌を遂げた。
国家と国家に尽くした人間たちへの復習を誓うフルエラが、もっとも苦しめたい相手はレオだった。

本のなかに「宗教とは、誰もが自分のことだけを考えていた時代の異物である。神とはひとえに凡夫のためのものだ」という一文がある。
スターリン時代のソビエトでは宗教弾圧がおこり、収容所送りになった教会関係者も大勢いたのだろう。
そういう社会的な事例が下地になっていることで、単に面白いだけは終わらない厚みのある物語になっている。

レオ・デミドフが主人公のシリーズは三部作で完成だそうだ。
最後の作品も楽しみだ。

よっちゃん
フルエラが最終的に敵としたのはソ連国家だったのですね。ハンガリー動乱当時は夢のような社会主義体制にあるソ連と思っていたものです。ところがこれのショッキングな報道で冷静に社会主義を見つめるようになったことを記憶しています。この作品のラスト、フルエラの復讐が実ったと言うことです。
2010.05.08 Sat 16:32 URL [ Edit ]
みのり
よっちゃん、おはようございます。

はい、自国の政策によって聖職者の妻としての生活に終止符を打たざるおえなくなったので、レオを含めた国家保安省の役人に復習することは国家への復習でもある思います。
私が学生の頃もまだソ連だったので、国民はソフォーズ・コルフォーズという集団の工場や農場で働き、平等に幸せに暮らしてると習ったような記憶があります。
そうなんですか。
私はプラハの春は聞いたことがあるんですが、ハンガリー動乱は知りませんでした。旧社会主義圏の東欧についてももっと知れたいと思います。
「チャイルド44」のほうが評判が良いんですね。前作は息がつまるようなソ連の体質が伝わってきてたのと前置きの部分がとっても効いていたと思いますが、今回は登場人物がその時代のなかでとても生き生きと動いていたと思います。
巧みな作家ですね。
2010.05.09 Sun 09:51 URL [ Edit ]
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時代はスターリンからフルシチョフへ。ソ連の軍事戦略は大きく転換されようとしている。レオの手にかかり愛するものを奪われた女の冷酷な復讐劇だが権力闘争を背景にしたことで前作よりも深みが加わっている。 社会主義国家には「犯罪」はありえない。あるとすればそれは...
日記風雑読書きなぐり 2010.05.08 Sat 16:34
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