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読書記録です。
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2008.06.12 Thu
1999年10月20日発行  ソニーマガジンズ 1400円
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「ささやかだけど忘れられないいくつかのこと」が良かったので、処女作の「娘たちのための狩りと釣りの手引き」も読んでみました。日本で出版されているメリッサ・バンク作品は、この2冊だけのようです。

これも短編集ですが、7編のうちの5編がジェーンという女性の10代から30代半ばまでの物語です。
「狩りと釣りの手引き」という表題は、「恋人を得るための狩りと釣りの手引き」という意味です。
短編ですが、登場人物の個性や人生が丁寧に描かれています。気転の利いた会話が印象的で、どの短編も上質の映画を見たあとのような心地言い余韻を心に残してくれます。
もし自分が小説を書くとしたら、こういう小説を書きたい、と思った恋愛小説です。

「きみのせじゃないよ」
その言葉に慰められたというように、わたしは頷いた。
そんなふうに考えたことは一度もなかったのだが。

アーチーのことが、兄の眼に映ったような老人に見えてしかたなかった。
そこでわたしは窓の外に目を向けた。

というように、心と態度のずれや、通常は見過ごしがちな心の動きが実直に描かれています。
自分の気持ちが重なるところがたくさんあって、何度も頷きながら読みました。

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