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読書記録です。
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2008.07.15 Tue

2008年6月25日発行  講談社 1200円





 冒頭の、雨上がりのマンホールの蓋にたまった雨水にゼラチンを溶いたら、ぺらぺらのゼリーが出来るだろう、というところから好きです。
そこから、人間同士の間も蓋にたまった雨水のように境界があやふやなのかもしれない、と感じる。そういう自分だけが感じていたような日常のぼんやりした感覚を著者はとても上手く表現しています。
大学のサークルを舞台にした恋愛小説です。
誰かを好きになるときは、その人の美点やかっこよさではなく、相手の変なところを好きになったりする。そいうことは小説ではあまり書かれないですが、現実はそうだなあ、と思います。
主人公の小笠原という女の子の不器用な学生生活に、忘れていたその頃の自分の幼さを思い出しました。
日本の小説ではちょっと他に類がないぐらい正直に女性の気持ちが描かれた小悦です。
読んでいるうちに、あまりに身につまされて胸が苦しくなるようなことろもありました。
そういう箇所も含めて、とても好きです。
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