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読書記録です。
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2008.09.12 Fri
2007年3月5日発行  ポプラ社  1800円



『エデンの東』『怒りの葡萄』などで有名なジョン・スタインベック(1902~1968)は、ノーベル文学賞を受賞したアメリカの文豪です。
58歳になったスタインベックは、「寄る年波からくる病」にかかりました。
この期を逃したらもう後がないと思ったスタインベックは、アメリカ縦断の旅に出ます。旅の道連れはチャーリーというプードルの老犬と、ロシナンテ号というキャンピングトラックです。
スタインベックの目を通じ、1960年のアメリカの広大な自然の美しさと、人々の暮らしが見えてきます。
チャーリーという犬がとっても可愛いので、愛犬家の方にもお勧めの一冊です。

本のなかで印象的なのが、スタインベックがニューオリンズで目にした光景です。
ニューオリンズに入るまえに、スタインベックはその当時新聞やテレビを賑わせていたニュースに目をとめました。 それまで白人だけしか居なかったニューオリンズの小学校に黒人の子どもが入学したため、通学路に白人が集まってきて連日罵声を浴びせている、というニュースでした。
スタインベックはニューオリンズに入ると、現場のようすを見に出かけました。
一番前に陣取ったチアリーダーズと呼ばれる中年女性達の罵詈雑言が始まると、その後ろの観衆は喝采を叫び、大喜びで肩を叩き合う。そんなようすを見ているスタインベックは悪寒と吐き気でふらふらしてきます。
集まっている人々のことを「人の痛みや苦しみを高みから見物したくて行列を作る人々だ」と表現しています。
――群集はこれから、テレビに映る自分達を見るために大急ぎで帰宅するに違いない。その映像は世界中で放送されるのだ。私が知っているニューオリンズのまるで放送されないというのに――
とスタインベックは嘆いています。

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