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読書記録です。
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2008.10.07 Tue
2006年2月発行  理論社  2500円



著者のクラウス・コルドンはヤング・アダルト向きの小説を多数手がけているドイツ人の作家です。
第一次世界大戦の終わりから第二次世界大戦の終結までを描いた「ベルリン1919」「ベルリン1933」「ベルリン1945」という三部作も、10代のために書かれた作品です。
「過去の失敗に向きあわなかったら、はたして私たちは現在を理解し、未来を形づくることができるでしょうか?」と、著者は後書きで問いかけています。
歴史は一般の人間とは無縁のところで、一部の権力者や指導者によって動かされているように思いがちです。しかし、第二次世界大戦が始まるきっかけを作ったヒトラーのナチ党を支持したのは、ドイツの民衆でした。
著者はこの第一作目で、ナチ党の台頭を許す土壌となった歴史の流れを、ベルリンで暮らす13歳の少年の目を通じて描いています。

13歳になるヘレは、ベルリンのなかでも最貧困層が住む通りのアパートで暮らしていた。父が出征してから四年、母は工場に働きに出ていたが、日々の食事にも事欠くような生活が続いていた。
そんな1918年11月、復員し家に戻ってきた父は、戦争で右腕を失っていた。
戦争の理不尽さを肌で感じた父は、ドイツ共産党の前進であるスパルクス団の活動に共鳴するようになった。
皇帝が退位した激動のベルリンで、意を異にする周囲の大人に影響され、ヘレと友達の間にも政治に対する意識の違いが生まれていった。


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