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読書記録です。
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2009.01.28 Wed
2008年10月30日発行  新潮社  2300円


二冊目のポール・オースターです。
本書も、以前読んだ「ムーン・パレス」と同じように、本筋の物語のなかに他の人物の人生や映画のストーリーが入れ子のように入っています。

柴田元幸の訳が日本語で書かれた小説を読んでいるようでとても読み易い上に、謎を追うストーリーなので立ち止まることなく読んでしまいました。

最期まで面白く読みましたが、読み終えてから、はたして面白く読んで良い種類の本なのか、という戸惑いを感じました。
飛行機事故で家族を失った男性が主人公の物語で、その男性の孤独が一人称で、言葉を尽くして語られています。主人公があまりにも語っているために、本来そこから感じられる筈の孤独が、他人事のように思えました。

W・J・ぜーバルトやリチャード・ブロガンディをを読んで感じるような、恐いくらいの孤独感というのは感じられなくて、あくまで物語りのなかの孤独という感じです。

他人の人生をを物見高く見物しているような、不思議な満足感が味わえる本だと思います。
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