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読書記録です。
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2009.03.01 Sun
2005年7月15日発行  760円  岩波文庫



35歳で会社を辞め画家として生きることを選択しタヒチに渡ったポール・ゴーギャンの生き方に、当時脚本家として成功していたモーム(1874年- 1965年)は強く心を揺さぶられました。
そのゴーギャンへの思いが時を経 て結実したのが 『月と6ペンス』です。
「月」は手の届かない崇高なものを、「6ペンス」は通俗的なものをあらわしているそうです。

ロンドンで証券会社を経営していたストリックランドは、40歳のとき妻や子を捨て突然パリへ向かった。
ストリックランドの妻から夫を説得して連れ戻すように頼まれた語り手である小説家の「僕」は、パリの安ホテルでストリックランドを見つけた。
女性と駆け落ちしたと思われていたストリックランドだったが、パリに来たのは画家になるためだ、と意外なことを口にし、ロンドンに戻ることを断固として拒んだ。
5年後、パリを生活の拠点にすることにした「僕」は、画家である友人のダーク・ストルーブにストリックランドのことを訊ねてみた。
優れた鑑識眼の持ち主であるダークは、ストリックランドは偉大な画家だと太鼓判を押した。
ところがストリックランドの才能を認めるのはダーク一人で、ストリックランド自身はパリで食うや食わずの生活を送っていた。
ストリックランドは、ダークの妻を奪いながらあっさりと捨て去り、マルセイユからタヒチへと生活の場を移していった。
      
人間は多面的な存在である、というのがモームの人間観でした。
ストリックランドも矛盾の多い複雑な人物として描かれています。

『月と六ペンス』は、自分の目指す芸術のために全てを捨て去ったゴーギャンの生き方に憧れつつ、世俗的な成功も手放したくないというモーム自身の葛藤から生まれた小説だと思います。
語りでの「ぼく」が見栄っ張りで浅はかなところがある青年なのは作家の狙いではなくモームの性格だと思うし、自己弁護っぽい雰囲気が漂っているところもあって、面白いと思いました。
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